建物を健全な状態に保つには建物診断は欠かせません
マンションの長寿命化、住生活環境の整備、資産価値維持向上の為に、現状の劣化状況を把握し、修繕工事計画の判断の一助となることを目的とします。
建物は、常に厳しい環境下にあり、複数の要因が相互に作用して劣化が進行します。
建物表面のひび割れ等が進行すると、内部鉄筋の腐食などに発展する恐れがあり、建物の寿命にも影響を及ぼします。
従いまして、現状の把握と、定期的なメンテナンスが重要となります。
建物調査診断により、劣化状況を詳しく把握するとともに、今後の対策について検討し、建物をより快適に、より耐久性を持たせることを目的としております。
タイルひび割れ
塗装ひび割れ
爆裂
タイル剥がれ
目地シール亀裂
サッシシール劣化
塗装浮き フクレ
建具サビ
塗装チョーキング
バルコニー防水劣化
防滑シートハガレ
エフロレッセンス
1次診断
主に外観点検(目視、聴覚、触覚等)による診断
2次診断
計測機器や一部サンプリングによる診断
3次診断
全数調査による診断及び機能分析の診断
※実際には調査・診断対象に応じて、内容が異なります。
躯体浮き調査
塗膜付着力試験
タイル付着力試験
中性化深度測定
ひび割れ幅の測定
(ひび割れ深度の測定もあります。)
シーリングの抜き取り(弾力測定)
足場設置ができない場所では高所作業車による調査
ゴンドラが設置できない場所ではブランコによる調査
漏水はカビや汚れなど屋内環境の悪化を招くだけでなく、躯体の鉄筋やコンクリートを腐食させる原因になります。
漏水の原因を特定するのは簡単ではありません、当社では目視、散水試験等により漏水原因が究明できな場所は機械的調査を推奨しています。
※室内天井より漏水
現況の把握とお打合せ
水の漏れ具合の確認や構造等確認・御見積の提出
半日~1日程度
調査方法により異なります。
調査結果のご報告
補修、改善の提案
散水調査
漏水の状況を再現して、漏水箇所を突き止める診断方法です。他にひび割れなど部分的に水を溜める方法などもあります。一般的に多く利用されている調査方法です。
電気抵抗試験
水漏り箇所に弱電流を流し調査をします。漏水原因と思われる箇所に、センサーを接触させ抵抗値を測定します。雨漏り箇所がある場合、電気抵抗の針が反応し漏水の原因を究明します。
ガス検知
水漏れ箇所にガスを注入して測定する診断方法です。漏水原因と思われる部分に検知器を使って濃度を測定し診断します。
赤外線サーモグラフィ
赤外線エネルギーを電気信号に変換し熱分布画像として表す診断方法です。赤外線エネルギーの強弱が温度分布され、建物のタイル等の異常個所が分かる診断です。
ゴンドラ調査
ブランコ調査
アスベストを使用した部分がないか、ご心配される方も多いと思います。
当社はアスベスト含有調査から除去工事・諸官庁への届け出まで行っております。
アスベストは適切な処理方法と処分方法が必要です。
こんなところにもアスベストはあります。
外壁塗膜
基礎
スレート
アスベスト含有製品は、平成16年までの建築物に使用されている可能性があります。
①除去工法
吹付けアスベスト等を下地から取り除く方法で最も推奨される工法です。
アスベスト含有建材が完全に除去されるので、大地震の際にも剥落するおそれはなく、最も確実に建物を安全にする工法です。
②封じ込め工法
吹付けアスベスト等の層を残したまま、薬剤を含浸したり、造膜材を散布し、吹付けアスベスト等を固定することで、飛散を防止する工法です。
除去工法より安価ですが、建物の改修や解体時には、除去工事が必要になります。
③囲い込み工法
吹付けアスベスト等の層を残したまま、板状材料等で覆うことで、粉じんの飛散や損傷防止等を図る工法です。
除去工法より安価ですが、建物の改修や解体時には、除去工事が必要になります。
1.の「除去工法」がもっとも安全になる方法です。しかし、どうしても除去できない場合には、アスベストを残したまま上から薬剤を散布してアスベストを固定する「封じ込め工法」や、板状のもので覆う「囲い込み工法」という方法を取ります。
発注者は、施工業者による調査結果について、書面による説明を受けなければなりません。
事前調査の結果は、調査を行った者の氏名もしくは名称、住所、所在地、調査が終了した年月日、調査方法、特定建築材料の種類と場所といった内容を、
修繕工事の開始時から終了時まで掲示する必要があります。
アスベストの事前調査は必要です!
令和3年4月施行の改正がありましたので、詳しくはお問い合せください。